リアリスティック基礎講座で合格!専業受験生たにさんの合格体験記

当ページのリンクには広告が含まれている場合があります
たにさん

みなさんこんにちは。ツイッターで適当なツイートばかりしている「たに」です。
今年度無事合格することができました。
今回合格体験記を書かせてもらうにあたり、無難な内容にはならないようにしました。
そのため断定口調でめちゃくちゃ書いていますが、各自の脳内で「~と思います」とでも付け足して読んでください。

書士ろぐ

たにさんよろしくお願いします。

目次

たにさんのプロフィール

たにさん

元々システムエンジニアをしていましたが、文系大学を卒業した身でITの基礎も何もなく荒波へ放り込まれた上、ITの素質が全くなかったため非常に苦労しました。

結局長時間労働と自分への不甲斐なさから病んでしまい、転職を考え、色々な職業を調べた中で、司法書士資格は試験勉強が実務へ直接役立つことや、程よい難関(勘違い)のため再就職が容易であったことから受験を考えました。

法学経験は大学の一般教養の民法程度(60点の可という最低成績)だけでしたが、国語も社会も得意だったため、いけるだろうと楽観したまま松本基礎講座を申し込み、そこから4年をかけて今年合格しました。

本年度司法書士試験成績

本年度司法書士試験成績


午前択一 31/35
午後択一 27/35
記述 不 22.5
記述 商 31.0

計227.5点/280点   合格点208.5点

たにさんの使用した講座一覧

たにさんの使用教材
たにさん

私は辰巳の奨学生試験で50%オフ券を貰っていたので、基礎講座としてリアリスティック・辰巳の答練・模試は半額で受講することができました。

書士ろぐ

たにさんよろしく答練を2つ(辰巳と伊藤塾)も受けた理由って何かあるんですか?します。

たにさん

辰巳の答練を申し込んでいるのに、伊藤塾の答練を申し込んでるのは、答練時期の関係ですね。

本試験まで毎週1回は答練模試を受けたくて。年明けから3月末まで伊藤塾をとって、4月からは辰巳の司法書士オープンでした。

辰巳の年明け答練もありましたが、毎週ではなかったのでコスパの面から伊藤塾を選びました。

伊藤塾の年明けの答練は採点は無いですが、値段に対して品質が圧倒的良いんですよね。

リアリスティック松本基礎講座について

メインで使い倒したリアリスティックに関して書きます。

  • 口語で書かれたわかりやすいテキスト
  • 豊富な理由付け
  • このテキスト1本で絶対合格できるという信頼感
  • 画面を映しながらマーカーを引く
  • 程よい早口の講義
  • 質問対応への異常な速さ
  • 勉強の相談にも沢山応じてくれる
  • 兼業には無理すぎる文量
  • 図表が少ない
  • 講義が早口で聞き取りにくい
  • 現在相談はライブ講義後の質問以外は個別指導となり有料化
たにさん

箇条書きでメリット・デメリットを書き出しました。
本音を言うとデメリットはあまりないと思っていて、この講座を受講していれば間違いなく合格できるという高品質な一品です。

①口語で書かれたわかりやすいテキスト

たにさん

リアリスティックは分かりやすく書かれているので読めば内容が理解できます。
この本を読んで法律がちんぷんかんぷんで理解できないっていうなら法律の素質が無いので速攻撤退してください。
念のためオートマも読んで自分の素質を確かめてください。

たにさん

リアリスティック読めない人は基礎的な読解力が壊滅的です。
司法書士なんか目指す前に中学生に戻ってください。
なお、口語で書かれているため暗記のしやすさは図表より劣ります。

③豊富な理由付け

たにさん

リアリスティックはオートマが源流の理由付け重視のテキストです。

条文1つとっても、「なぜその条文が存在しているのか」等の理由が存在しています。

松本先生はあらゆる学者本を読んでいるらしく、きちんと条文、判例、先例の趣旨を解説してくれています。

丸暗記で合格は並の大人には難しいですし、例え丸暗記で受かっても実務で使い物にならないので受験中に学んでください。

③このテキスト1本で絶対合格できるという信頼感

たにさん

リアリスティックは全科目で4200ページ程のテキストです。
分量的にも十分すぎる知識が揃っており、これだけで確実に合格できます。

先生は毎年このテキストを使い本試験で何問正解できたかを検証しており、解説会やガイダンスのレジュメで公開しています。

司法書士試験は範囲が広く、知識も細かすぎるので自分のテキストを信じられないと、答練模試の細かい知識に手を出したり、色々なテキストの良いとこ取りをしたり、最悪な行動をとってしまいます。
そのため、絶対安心のテキストが必要ですが、リアリスティックはその信頼に応えてくれます。

たにさん

なお、フルタイム兼業でも無理なく続けられるとパンフレットに記載されていますが、特に直前期は絶対無理です。しれっと専業前提の勉強計画になります。なんなんあれ。

④テキストを画面で常に映して講義をしてくれる

たにさん

講義中はテキストを画面に映しているのが、松本先生の講義の特徴で、「どこに線を引いてるのかわからん。」、「今テキストのどこを説明してるの?」みたいなことが起こらないのが良いです。

画面にテキストを映しながら赤線(記憶すべき箇所・青線(理由付け)・緑線(共通する視点)を駆使して、記憶すべき箇所を明確にしてくれます。

⑤程よい早口の講義

たにさん

結構早口の講義なので、人によっては早くてついていくのが大変という人もいるかもしれませんが、聞いているうちに慣れて心地よくなってきます。

逆に早口が苦手、慣れない人は合わないってことなので別の講座を勧めます。
私は集中力がないため、話が遅いと別のことを考えだしてしまうので早口が合っていました。

⑥質問対応への異常な速さ

たにさん

以前は松本先生自身が質問対応にあたっており、その回答速度はLEC等のスタッフが1週間以上かかるところ、松本先生は30分程度です。速すぎて意味がわかりません。

ただ今はスタッフが質問対応しているらしいので、対応速度は下がっていると思われます。

⑦勉強法の相談に沢山応じてくれる

たにさん

当然ですが、リアリスティックをがむしゃらにこなせば合格できるわけありません。
受講生の多くは、勝手に理由をつけて指示通り勉強していないので成績は上がりません。
結局自分勝手な勉強をしているので、その勉強法を修正するために先生に相談することは有効です。

たにさん

テキスト中心主義のリアリスティックですら、先生に相談した結果、問題演習中心にされた方もいるようです。あまり一人で考え込まず、相談してください。
どうせ一人で考えたことなど間違っています。

ちなみに無料相談30分とかの相談で一気に改善することは少ないでしょう。
講師も神ではないので、各々の見えにくい弱点を把握するのには時間がかかります。

伊藤塾の関ゼミについて

書士ろぐ

たにさんは関ゼミも受講されていますが、関ゼミはどんな感じでしたか?普通の講義とは違う感じだったんですよね?

たにさん

ゼミは関先生が講義行う途中で適宜受講生に質問を投げかけて、それを受講生が答える形式で進められます。

そのため初学者の方は事前に予習が必須で、おすすめなのは初級講座を受けきった中上級者です。

単元ごとに質問を終えた後は対応するレジュメを適宜配布してくれます。

たにさん

また、緊張感を持ってゼミに臨める点はよかったです。
あまりに頓珍漢な答えを言うと、先生は割と厳しく追及してきます笑

書士ろぐ

あーなるほど、ゼミだから関先生から論点について質問されたりするんですね

たにさん

他の受講生も聞いており恥をかくのを避けるため、徹底的に予習をしてくる受講生もいました。
しかし沢山間違えて恥をかいた方が価値はあります。
その方が覚えますからね。

たにさん

ただ、基礎講座と並行して受けるのが前提となるため、ゼミで配られるレジュメと基礎講座のテキストで教材が重複してしまい消化不良を起こしがちです。

相当の情報量ですが、論点そのものは網羅的でなく、理由付などを深く検討するので、ゼミ単体で合格できるというものではない感じでした。

そのため、基礎講座を受けきり、過去問もほとんど覚えたが成績が伸びない人とかに向いていると思います。

模試について

2021年に受けた模試
  • LEC全国模試・スーパー模試
  • 辰巳全国模試
  • 伊藤塾全国模試
  • アガルート模試

模試は上記のものを受けました。TAC模試は日程の関係上受けませんでした。
それぞれ特徴を書いていきます。

LEC模試

母体が最大のためとりあえず受けておいて損は無さそうですが、そもそも母体数になんの意味があるのか不明です。
成績の信憑性や、正答率を見て取る必要の無い問題等がわかるという面はありますが、LEC慣れしすぎているベテランが多すぎて何の参考にもなりませんでした。

リアリスティックテキストからしてみたら取れない問題でも正答率が7割くらいあったりで、辛かったです(笑)まぁ1回くらい受けて皆と勝負したらいいと思います。

辰巳模試

母体が最小規模です(笑)1回目2回目と同じ問題で、それぞれ4月5月6月と好きな時に受けられるシステムです。

4月5月6月どこで受けても同じ問題です。4月時点では14人しか受験生がおらずネタになっていましたが、6月時点では200人程度の受験生はいるので成績処理に問題はないでしょう。

以前は何故か学説問題が多く出ており不評でしたが、徐々に減っていっています。
来年はもっと少なくなると思います。

某行政書士試験講師のブログ等で酷評されていますがその情報は古いです。
前よりも模試の質は良くなってきているので、リアリスティック生なら松本先生の担当回は受けるべきです(リアリスティックテキストとの対照表が貰えるため)。

とはいえ他社の模試に比べると癖が強いと言われていて、奨学生割引を使わないと結構なお値段がするので、上記のような人以外は受けるメリットは少ないです。LECやTAC慣れしすぎてる人くらいでしょうか。

伊藤塾模試

値段が圧倒的に安く、記述採点付の2回で5000円は破格です。
それでいて品質も良いので、全受験生必須の模試になっています。絶対に受験しましょう。
解説は詳しすぎるので適当に見ておきましょう。

アガルート模試

2回分4000円で値段が最安値です。
しかし、品質はお世辞にも良いものではなく、成績処理も無いので受験しなくても良いでしょう。
例えば選択肢の作りがおかしいです。

正しいものを選べで「アイ アウ アエ イウ エオ」のようになっている問題があり、オを誤りと判断しても1つしか切れず、逆にアを正しいと判断しても3択になるだけで、本試験との乖離が大きいです。
個数問題も多すぎで、問題文もオリジナル肢はなんだか違うなという気はしました。

記述式は良質だが難易度は超高かったです。さすがの小玉先生クオリティで、模試としては最低(解ききれるはずがない)ですが、練習問題としては1級品なので、記述式の問題確保のために申し込むのはありです。

たにさんの勉強法

たにさん

あえて勉強法は詳しく書かないことにします。というか書くほどの工夫は無いです。
テキストの内容を隠して空で言えるようにした、過去問も正誤判断だけではなく理由も言えるように解いた。
要はリアリスティック式の勉強です。
辰巳のHPにも書いてありますが、詳しく松本先生の本を読んでください。

たにさん

この勉強を愚直にやっていれば遅くとも2回程度で受かるでしょう。
ではなぜ自分は4回かかったのか?
それはリアリスティック式の勉強法をやったつもりになっていたからでした。
具体的にはテキストを読んでいるだけで暗記をしていませんでした。
していないくせに自分では先生の指示通りアウトプットしながら読んでいると思っていたわけですね。

結果として2回目の令和元年度の本試験は午後9問です。さすがにこれは運が悪すぎましたが、実力が基準点にすら遠く及ばないのは言うまでもないでしょう。

本人は指示通り楽しく沢山勉強していて、でも成績が伸びないのでは絶望でしたが、あきらめずに先生に相談をしまくってこの悪癖を看破しました。

書けば単純ですが見つけるのには相当難儀したので、第三者の客観的目線は必須です。

ちなみに記述は才能があったらしく、リアリスティック式の勉強をして、雛形暗記・答練模試解いていたら冒頭の通りの成績でした(笑)
伸び悩んだ時期はありましたが、上記の通りしっかり反省して対策することで苦労はしませんでした。

やってはいけない勉強法

たにさん

最も反感を買いそうな危険な内容になりますが、あえて書きます。
完全に自分の主観ですが、それなりに当たっているとは思うので、ムカついた人は図星ということで反省してください。

やってはいけない勉強法
  1. 文量が多いからとテキスト読んでいない
  2. 本質の理解が重要と正当化して暗記から逃げている
  3. よくわかんないから暗記に逃げている
  4. テキストアウトプットが重要だからと過去問解いていない
  5. テキスト読んでも眠くなるから過去問、答練模試ばかり解いている
  6. 時間がないからと恣意的に出そうな論点を絞っている
  7. 未知の論点が出るからと記述の過去問を解かない
  8. 気になるからと答練模試の些末な論点を調べたり質問している
  9. 面倒だからと本試験当日の戦略が雑
  10. 不安だからと複数教材使って勝手に溺れている
  11. 楽しいからとテキストに書いてない論点を考えている
  12. メンタルえぐられるからと、失敗した原因を適当に分析している
  13. 色々な講師の良いとこ取りをしている。
  14. 記述の見直しを論点ベースでしかしてない
  15. 間違えた肢を何も考えず繰り返していたらできるようになると思っている
たにさん

他にもあると思いますがこのくらいにしておきます。
また、勉強法は常に見直してください。模試の成績が良いからといって油断は禁物です。

模試の成績が良くても勉強法がおかしければ本試験で容赦なく落とされます。
模試の成績があてにならない以上、唯一失敗している本試験の分析をする必要があります。それもしないようでは毎年落ちるのは当然です。

たにさん

ちなみに模試の話で重要なことがあります。
非常に多くの人がやりがちな失敗に、模試の成績に一喜一憂する失敗があります。

それだけならまだしも、模試で良い点を取るために模試の勉強をし始めるんですよね。

すると模試の成績は上がりますが、本試験は惨敗となります。
その際、適当な自己分析をすると「自分は本番に弱いからメンタルを鍛えないと」と間違った方向に舵を切ることになるわけです。

祝賀会に実際にいた合格者の話です。

合格年以外の年は全てのLEC模試でSランクだったそうです。しかし、本試験は惨敗。
理由はLEC答練模試のB、Cランクの肢を重点的に復習していたからだそうです。
答練模試は何年かの周期ごとに同じ肢が出ています。
本来未知の肢として解くべき肢を事前に知っていたわけで、そりゃ模試の成績も上がるものです。
結局その方はLECから距離を置くようにLECの講師から指示されて、翌年(令和3年度)に合格しました。
相談って大事ですね。しっかりとテキストと過去問の勉強をしましょう。

最後に

たにさん

色々書いてきましたが、途中からは結局のところ「独りよがりな勉強をしない」に集約されます。

常に反省し、その反省が正しいか分析し、有能な人に相談する。
このようにブラッシュアップさせていけば合格は難しいものではありません。

僕もがむしゃらで死ぬ気で異常な勉強なんてしていません。していたら7位とかで合格していたかもしれませんね。でも50位程度を目指して130位で受かれば十分でしょう。

しっかりと自己分析をして勉強すれば可能です。

なんやねんこの説教パンダと思った方も最後まで見てくれてありがとうございました。
きっと合格します。見てない方は落ちます。じゃあの。

書士ろぐ

たにさんありがとうございました!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次